養生法 ツボ編15【陥谷(かんこく)】目の下のクマ
今月の「美と健康のツボ講座」は、陥谷(かんこく)。
目の下の「クマ」におすすめのツボです。
「陥」は凹み、「谷」は山間の谷という意味を持つ陥谷は、足の甲側、人差し指と中指の骨が結合した部分の前(指先側)辺り、陥凹部にあります。
山間の谷のように腱と腱の間を足首の方向へなでていくと感じる凹みです。
わかりにくい場合は、指の付け根から足首側に指2本分上がった辺りを目安に探してみてください。
陥谷は目の下から始まり、胸腹部を経て、足の第2趾(人差し指)の先で終わる足の陽明胃経(ようめいいけい)という経絡にあるツボ。
胃腸をすこやかに整え、体内に滞った水分の代謝に関わるとされる陥谷のツボは、顔のむくみやたるみなどをスッキリさせることで、目の下の「クマ」への効果も期待されます。
クマは、青クマ(血行不良タイプ)、黒クマ(たるみタイプ)、茶クマ(色素沈着タイプ)など、大きく3つのタイプに分けられます。
今日ご紹介したのは黒クマ(たるみタイプ)が気になる方におすすめのツボです。
ツボ押しは、ツボを刺激することにより気・血・水の流れを良くして体の調子を整えていく、先人の知恵が詰まった養生法ですので、クマのタイプに関わらず試してみるのも一考です。
クマへの効果を期待して試すときは、片方だけでなく、両方の足を押すようにしてくださいね。
そのほかにも陥谷のツボは、胃の不調やお腹の張り、足の痛みや目の不調などにも効果があるとされています。
鍼灸(しんきゅう)や按摩(あんま)などの治療は資格が必要ですが、ツボ押しは自分でできる養生法です。
美や健康にまつわるツボをご紹介していますので、気軽にトライしてみてください。
ただし、妊婦の方や熱のある方、体調のすぐれない方などは控えてくださいね。
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