養生法 ツボ編14【太衝(たいしょう)】イライラ、肌の乾燥
今月の「美と健康のツボ講座」は、太衝(たいしょう)。
大きい(太)要衝(ようしょう:重要な場所)という意味を持つ太衝は、足の甲側、親指と人差し指の骨がちょうど交わるあたりの少し凹んだところにあります。
この太衝のツボは、東洋医学(漢方)でいうところの「肝(かん)」と関係が深く、「気・血(き・けつ)」が盛んにめぐる場所とされています。
「肝」は樹々がのびやかに育つように、のびのびと、ストレスのない状態が大好き。
そのためストレスなどの刺激を受けると、本来ののびやかさがなくなり、イライラしたり、怒りっぽくなったりするとされています。
ストレスがたまってイライラしているな、と感じたら、呼吸を整え、太衝のツボを押してみてください。
そして、この「肝」に貯蔵されているのが「血」。
「血」は全身をめぐって体のさまざまな器官に栄養やうるおいを与えてくれます。
うるおいのある肌には、この「血」の働きが欠かせません。
肌がカサカサして乾燥が気になるときは、太衝のツボを押してみてください。
そのほかにも目の充血や頭痛、めまい、生理不順などにも効くツボとして知られていますので、覚えておくと安心ですね。
このように「肝」と「血」はお互いにとても深く関わりがあります。
季節の変わり目に感じる不調には、「肝」を元気に整えることからはじめてみませんか。
鍼灸(しんきゅう)や按摩(あんま)などの治療は資格が必要ですが、ツボ押しは自分でできる養生法です。
美や健康にまつわるツボをご紹介していますので、気軽にトライしてみてください。
ただし、妊婦の方や熱のある方、体調のすぐれない方などは控えてくださいね。
——————————————————————————————————————————————————————————————————————————
養生法 ツボ編1【神門・通里】(ほてり・気分が落ち着かないとき)